山本雄教展
Face to face
YUKYO YAMAMOTO EXHIBITION
会期
- 2024年11月8日(金)~11月21日(木)
作家在廊日
- 決定次第お知らせいたします
場所
- 至峰堂画廊 銀座店
今回「Face to face」と題した新作は、コインのフロッタージュによって画家たちの肖像と、
彼らによって描かれた女性像を描いています。
絵画作品における人物像は、女性をメインに描かれたものが多数を占めます。一方、その絵画
を描いた画家のほとんどは男性です。描かれる女性と、描く男性、そんな構図はどこか偏りも
感じます。
一方で、誰もが知っている絵画も、その作者の顔はなかなか思い浮かべられません。描かれる
女性、描く男性という関係性は、時間が経つほどにその主導権が逆転しているのかもしれませ
ん。
「1080 円の芸術家」「1080 円の女」というように、同じ硬貨の枚数によって描かれ、同じ価値の絵画作品として並んだ顔と顔。ぜひ会場で皆さんにも対面いただけましたら幸いです。
山本 雄教
Yukyo Yamamoto
展覧会の見どころ
身近な通貨を使用して表現された作品
山本が作品制作に使用する一円硬貨は、私たちが使用する通貨の中で最も小さな単位であり、身近な硬貨です。
そんな一円硬貨をフロッタージュして山本が制作する作品は、使用する硬貨の枚数が増えるほどサイズが大きくなることでより詳細な表現が可能になり、逆に使用枚数が減るほどサイズが小さくなり描かれた対象が荒く、朧気に表現されます。
その様子は、為替などに見られるような日々移り変わっていく通貨の変化にも通じていきます。
「4050円の女」
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
180×90cm 2023年
画家たちの肖像と、描かれた女性像
本展覧会では、一円硬貨のフロッタージュで表現された近代画家たちの肖像画と、その画家たちが描いた女性像を並べて展示いたします。女性像を描いた作品を何度も目にすることはあれど、それを描いた画家たちの顔を思い浮かべることはできるでしょうか。画家の名前を聞いて、まずその代表作を連想する方も多いでしょう。
描く画家と描かれる女性は、山本の手によりモノクロで描かれた肖像画と色彩豊かに表現された女性像の作品となって表現されました。
「1080円の芸術家」
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F 2024年
硬貨で表されるものとは
山本の作品は、使用した硬貨の枚数がタイトルに反映されます。本展覧会では、作家の自画像とその作家が描いた女性像の作品は対となり、同じ枚数を使用して制作されています。
いずれも著名な巨匠たちとその代表作。産み出した者も産み出された作品も“同価値”で表現され、私たちを見つめています。
「1080円の女」
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F 2024年
展示作品
4050円の芸術家
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
180×90cm
4050円の女
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
180×90cm
1080円の芸術家
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の女
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の芸術家
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の女
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の芸術家
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の女
麻紙、色鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の芸術家
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1080円の女
麻紙、鉛筆、一円硬貨のフロッタージュ
20F
1988年京都府生まれ。2013年京都造形芸術大学大学院修士課程修了。
一円玉や米粒といった身近で些細な存在を用いて、様々な事物を表現してきた山本雄教。「すぐそこにあるものこそが、あらゆるものにつながっている」という作家の世界観のもと、日常的な価値観や現代社会とのつながりを見つめ直す。国内外でのアートフェアやギャラリーで徐々に存在感を示し始め、数々の賞を受ける注目の作家。
略歴
1988年
京都府出身
2010年
成安造形大学 日本画クラス卒業
2011年
成安造形大学 研究生修了
2013年
京都造形芸術大学大学院修士課程修了
主な個展
2013年
「What is there コメをみる※コメにみる」(gallery PARC/京都)
2014年
「How is this connected to that?」(つくるビル/京都)
2015年
「EXCHANGE」(gallery maronie/京都)
2016年
「Fake blues」(+1art/大阪)
2017年
「見立てと反復」(ギャラリー和田/東京)
「×××× 円の人」(ギャラリー恵風/京都)
「THE PEOPLE」(大雅堂/京都)
2018年
「青いテントと五つの輪」(YOD Gallery/大阪)
2021年
「豊穣の空洞」(KAGANHOTEL- 河岸ホテル/京都)
2022年
「How much?」(Artglorieux GALLERY OF OSAKA/大阪)
「〇〇〇〇円の芸術家」(至峰堂画廊/東京)
「Girls & Boys」(ギャラリー和田/東京)
2023年
「Rich life」(新宿髙島屋/東京)
「仮想の換金 (priceless museum)」 (京都市京セラ美術館 ザトライアングル/京都)
「塵も積もれば山となる」(大雅堂/京都)
主なグループ展
2012年
「画心展selection vol.2」(佐藤美術館/東京、康耀堂美術館/長野) 同’ 13
「ASIA&RICE 2012」(ソリアートセンター/韓国チョンジュ)
2014年
「続 京都日本画新展」(美術館「えき」KYOTO/京都) 同’ 15
2015年
「琳派400年記念 新鋭選抜展 ~琳派の伝統から、RIMPA の創造へ~」(京都文化博物館)
2016年
「琳派400年記念 新鋭選抜展- 琳派 FOREVER-」(京都文化博物館)
「第22回 尖展」招待出品(京都市美術館)
2018年
「京都府新鋭選抜展2018 ‒ Kyoto Art for Tomorrow -」 (京都文化博物館)
「第7回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)
「新進芸術家選抜展 FAUSS」(アーツ千代田3331/東京)
2020年
「京都 日本画新展2020」奨励賞・京都市長賞(美術館「えき」KYOTO /京都)
2021年
「第8回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)
「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」準大賞(豊橋市美術博物館/愛知)
2023年
「ART AWARD IN THE CUBE 2023」(岐阜県美術館/岐阜)
2024年
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.33」(WHAT CAFE/東京) 「Migration」(Neptune gallery/台北)
主なアートフェア
2016〜2019年
アート台北(台北世界貿易中心展覧大楼一館, 台北)
2017〜2024年
アートフェア東京(東京国際フォーラム, 有楽町)
2018〜2019年
ART OSAKA(ホテルグランヴィア大阪, 大阪)
2022, 2024年
ART FAIR ASIA FUKUOKA(福岡国際会議場, 福岡)
開催概要
事前予約不要でどなたでも無料で作品を鑑賞いただけます。
ぜひこの機会にアートを身近に感じてください。
名称 | 山本雄教展 Face to face |
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会期 | 2024年11月8日(金)~11月21日(木) |
作家 在廊日 | 決定次第お知らせいたします |
場所 | 至峰堂画廊 銀座店 |
休業日 | 日曜日 |
営業時間 | 10:00〜19:00 |
入場・ 観覧料 | 無料 |
主催 | 至峰堂画廊 |
東京メトロ銀座線・丸の内線 銀座駅徒歩5分