山田啓貴展
- 旅への出発 -
KEIKI YAMADA - Setting Forth on a Journey -
会期
- 2025年5月30日(金)~6月21日(土)
作家在廊日
- 2025年5月30日(金),31日(土)
- 2025年6月4日(水),5日(木)
場所
- 至峰堂画廊 銀座店

2024年の初め、私は脳梗塞を患った。
人生が大きく転回し、時間の流れも、身体の感覚も、描くという行為そのものも変化した。
あのとき、私はかすかに“向こう側”の世界を垣間見たような気がする。
そして私は、昔から、あの世界を描いていたことに気がついた。
私の作品に流れているのは、言葉の手前にある秩序。
ただ、それに触れるために描いている。
私は、「描こうとする」意志よりも、「描かされている」感覚の中にいる。
山田 啓貴
Keiki Yamada
展覧会の見どころ

「出発の前の晩」
油彩・テンペラ
77.1×53.1cm 2025年
テンペラという古典的な技法
山田が使用するのは、テンペラ絵具と油絵具を塗り重ねる、ルネサンス時代の古典絵画技法です。
モチーフは、思い入れのある身近なもの、遠い記憶の思い出のものたち。
沈黙の中から浮かび上がるように描かれるモチーフたちは、我々鑑賞者の記憶にも存在しているものたちかもしれません。
人生の転換期 2024年

「本番前の晩餐」
油彩・テンペラ
91.6×133.2cm 2024年
2024年に脳梗塞を患った山田。
本展覧会では、病から復帰後の2024~2025年に制作された作品を展示いたします。
幼少期から現在に至るまで、これまでとは違う新しい視点で捉えた数々のモチーフたち。
山田啓貴の最新作をぜひご覧ください。
過去の私と今の私をつなぐ、静かな対話

「白根山に登った私」
油彩・テンペラ 60.7×72.6cm 2025年
「以前描いていたモチーフを、再び描くことが必要だと感じている。変化した目線で、過去の空間をあらめて確認するように。」と山田は語ります。
本展覧会の展示作品の多くは、かねてより繰り返し描いていたモチーフたちが再登場しています。
作品を通して、山田自身の過去と今をつなぐ静かな対話を私たちは目の当たりにします。

1978年北海道苫小牧市生まれ。2004年多摩美術大学大学院美術研究科修了。
油絵具とテンペラを塗り重ねる古典的な技法で、思い入れのある身近なものを描く。鑑賞者の過去の思い出を呼び覚ます作品は、そっと触れてしまいたくなるような存在感を放つ。近年のアートフェア東京やアート台北への出品、ロンドン、ベルリンでの展示参加など、国内外で注目と評価を高めている。
略歴
1978年
北海道苫小牧市出身
2002年
多摩美術大学 美術学部絵画学科油絵専攻卒業
2004年
多摩美術大学大学院 美術研究科修了
主な個展
2006年
「空と存在~Being and Empty 」(ギャラリー椿GT2/京橋)
2007年
「Mr.Watermelon」(ギャラリー椿GT2/京橋)
2012年
「語りかける静物画」(Gallery Coexist Tokyo/渋谷)
2015年
「山田啓貴 -描かれた時間- 絵画展」(伊勢丹新宿店本館アートギャラリー/新宿)
「存在と記憶-山田啓貴展」(西武池袋本店/池袋)
2018年
「-記憶との対話-」(Bunkamura box gallery/渋谷)
2020年
「アーケード街の風景」(大丸札幌店/北海道)
「おうち時間から見えてきたもの ─ Era with COVID-19年」(至峰堂画廊/東京)
「アーケード街の風景」(至峰堂画廊/大阪)
「Dining Room」(嘉俬房& other Art things/台北)
2022年
「山田啓貴展 -受胎告知-」(至峰堂画廊 /銀座)
2025年
「山田啓貴展 -旅への出発-」(至峰堂画廊 /銀座)
主なグループ展
2011年
「The Lounge」(Bvlgari Tower Ginza 8F/銀座)
「Nomadic Circus Troupe ~サッポロ未来展」(北海道立近代美術館/札幌)
「時を超える美~東京アートアンティーク」(平野古陶軒/京橋)
「Heirher Dorthin -あちらへ、こちらへ-」(ドイツ文化会館/ドイツ大使館,赤坂)
2012年
「2:46 and Thereafter」(Edison Place Gallery/ワシントンDC)
「2:46 and Thereafter bis.」青山迎賓館T&G/青山)
「画材から見るそれぞれのかたち」(上野の森美術館/上野)
「It‘s ART O’CLOCK」(CNIT Paris La Défens, GalleryCoexistTokyoブース/パリ)
「Magnetic Field Resonance -磁場共鳴-」(Gallery YUKI-SIS/浅草橋)
2013年
「えねるぎぃ ふぉー あす–アーティストの視点–」(代官山ヒルサイドフォーラム/渋谷)
「Dandans, a collective of emerging Japanese artists」(Browse & Darby Gallery/ロンドン)
2014年
「“Thinking of ENERGY” from the experience of FUKUSHIMA 」(ドイツ外務省/ベルリン)
2015年
「ペコちゃん展」 (平塚市美術館/平塚)
2019年
「NITTAN ART FILE3:内なる旅~モノに宿された記憶」(苫小牧市美術博物館/北海道)
2024年
「Migration」(Neptune gallery/台北)
主なアートフェア
2010年,2011年,2014~2024年
ART FAIR TOKYO(至峰堂画廊ブース,東京国際フォーラム/有楽町)
2015〜2019年
ART TAIPEI(至峰堂画廊ブース,台北世界貿易中心展覧大楼一館/台北)
2022〜2024年
ART FAIR ASIA FUKUOKA(至峰堂画廊ブース,福岡国際会議場/福岡)
開催概要
事前予約不要でどなたでも無料で作品を鑑賞いただけます。
ぜひこの機会にアートを身近に感じてください。
名称 | 山田啓貴展 -旅への出発- |
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会期 | 2025年5月30日(金)~6月21日(土) |
作家 在廊日 | 2025年5月30日(金),31日(土) 2025年6月4日(水),5日(木) ※各日午後に在廊予定です。 ※在廊日・時間は変更となる可能性があります。 |
場所 | 至峰堂画廊 銀座店 |
休業日 | 日曜日 |
営業時間 | 10:00〜19:00 ※2025年5月30日(金)のみ10:00~21:00 |
入場・ 観覧料 | 無料 |
主催 | 至峰堂画廊 |
東京メトロ銀座線・丸の内線 銀座駅徒歩5分