博士課程を修了し、ヨーロッパ旅行から帰国して以来、私は「本当に自分が創作したいものは何か」「心の奥底で関心を持ち続けているものは何か」を深く考えるようになりました。もはや意図的に設定されたテーマではなく、自分の内側から自然と湧き出る感覚やイメージの核に触れたいと思うようになったのです。

この過程の中で気づいたのは、自分の作品がしばしば、さまざまなかたちや色彩の構成から成り立っていること。そして、それらを扱うとき、私は最も自由でいられるということでした。たとえばノートに描かれたスケッチは、音楽を聴きながら、手の動きに身を任せて形を描き、直感や日常の記憶、感情に導かれて色を選んだものです。

感情や内面を自由なかたちと色として視覚化し、思考や感覚の流れに身を委ねて描く。そこに植物、器、手などの具体的なモチーフを重ね合わせることで、それらと自分との関係を探っています。

このシリーズは、完成形ではなく、私自身を再発見し、内面を探求する旅の一つの節目です。

魏 嘉