アートフェアアジア福岡2025

- ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025 -

会期

場所

このたび至峰堂画廊はアートフェアアジア福岡2025へ出展いたします。

九州・福岡を代表する近代洋画家の希少な作品とともに、

現在活躍する山田啓貴、中嶋草太らの最新作を展覧いたします。

山田 啓貴

「起源の風景」

油彩・テンペラ
120 x 194.4 cm

   

「光ノ向コウ — 青木繁への応答」

油彩・テンペラ
28.7×60.6cm 2025年

青木繁の生家で《絶筆・朝日》を見たとき、ただならぬ共感を覚えた。あの明るさには、生の輝きすら感じられた。唐津の海—それは私にとってもルーツのような海峡。復活の祈りを込めて描かれたその朝日に、青木の無念さが重なって聞こえてくるようだった。子どものころ苫小牧の海から見ていた光景と、彼が見つめた海景が私の中で重なり合い、太古の記憶に触れた気がした。

今回描いた海は、その向こう側にある世界への憧れを、陽の光に託した作品。光を表現するために、極力薄い層で描いている。これは、青木繁から受け取った光のイメージへの、私なりの応答である。(山田 啓貴)

中嶋 草太

「土塊と祈り」

陶土・くり抜き成形、手びねり
H30×W31×D13cm 2025年

一貫して「生命の循環」を軸とした陶磁器による作品制作を続けています。地球の循環の中で生成されてきた土をつかい、動物の骨や植物の種子など、始まりと終わりを示唆する形態や生き物からインスピレーションを受け造形しています。土の中に眠る生命の記憶を掘り起こすような感覚で制作した作品を通して、想いを巡らすきっかけになればと思っております。

今回これまでの流れの中に人の要素を取り入れたいと思いました。日本人のルーツとなる縄文人、その時代の中で土偶は未だ謎に包まれていますが、日本で最も古くに生まれた直接的な用途を持たない「祈りのオブジェ」とも呼べると思っています。人の意識から創造されたそれは、自然の織りなす美しさとは違った魅力を持ち、過去のおもいを乗せ、現代の私たちにも繋がっていると感じます。私自身が作る作品も祈りの行為であると、土と向き合い制作する中で感じています。今を生きている自分が古来に創造された形と現在の自然、人間を交えた世界から感じる思いを祈りの行為として織り交ぜた作品です。(中嶋 草太)

アートフェアアジア福岡2025

- ART FAIR ASIA FUKUOKA 2025 -

会場:マリンメッセ福岡B館

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