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作家プロフィール

Shikanosuke Oka

岡 鹿之助

自分の絵のマチエールが西洋絵画のそれに比べて劣ることに悩み、試行錯誤の末到達したのが彼の作風を特徴づける点描画法である。
西洋近代絵画史において点描画法を用いる代表的な作家としてジョルジュ・スーラが挙げられるが、当時の鹿之助はそのころまだ無名に近かったスーラの作品は知らなかったという。
スーラの点描法は、キャンヴァス上に並置された異なった色の2 つの点が視る人の網膜上で混合し別の色を生み出すという、「視覚混合」の理論を応用したものであったのに対し、鹿之助の点描はむしろ同系色の点を並置することによって堅固なマチエールを達成しようとするものである。
鹿之助はこの技法を用いて、静けさに満ちた幻想的な風景画を多く残した。

略歴

1898年
劇評家岡鬼太郎の長男として東京に生まれる、実弟に岡畏三郎(美術史家、2010年に96歳で没)。
麻布中学校2年のときから、岡田三郎助に素描を学ぶ。
1919年
東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科に入学。
1924年
渡欧。藤田嗣治に学ぶ。
1925年
サロン・ドートンヌに「風景」出品、入選。以後1937年まで出品を続ける。
1939年
帰国。
1940年
春陽会会員。
1952年
芸術選奨文部大臣賞。
1954年
最初の個展。
1956年
『雪の発電所』が現代美術日本展最優秀賞を受ける(1957 年、毎日美術賞)。
1964年
日本芸術院賞。
1969年
日本芸術院会員。
1972年
11月に文化勲章を授与。
1978年
東京で逝去。享年79歳。