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作家プロフィール

Shigeru Aoki

青木 繁

1882年福岡県久留米市生まれ。
東京美術学校にて黒田清輝に学ぶ。
22歳で「海の幸」を発表、一躍時の人となりながら、放浪の末に夭折した。
神話や歴史、宗教などを題材にした浪漫主義風の作品は当時の美術界に大きな衝撃を与えた。
明治期のロマンティシズムの芸術家像を最も体現した画家の一人である。
坂本繁二郎とは同郷であり、生涯の友であった。

略歴

1882年
福岡県久留米市に生まれる。
1899年
小山正太郎の不同舎に入門。同門に、荻原守衛、国分浜国太郎(小杉放菴)らがいた。
1900年
東京美術学校西洋画科に入学。黒田清輝より指導を受ける。同級には熊谷守一らがいた。
1902年
坂本繁二郎らと妙義山にスケッチに出かける。
1903年
第八回白馬会展で白馬賞を受賞。
福田たねと出会う。
1904年
東京美術学校を卒業。
坂本繁二郎、福田たねらと千葉県南部布良に旅行し、代表作「海の幸」を制作する。
蒲原有明と親交を持つ。
1905年
福田たねとの間に幸彦誕生。
1906年
「旧約物語」の挿絵を依頼される。
1907年
東京府勧業博覧会で「わだつみのいろこの宮」が三等賞を受賞。
久留米の父親死去。単身帰郷する。
1908年
郷里の家族とも別れ、天草、佐賀などを転々とする。
1910年
喀血し福岡にて入院する。
1911年
逝去。享年28歳。